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卒業生インタビューGRADUATES INTERVIEW

INTERVIEW私の音楽の原点のひとつは
中等部の聖歌隊にあります。

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プロフィール
アニャンゴ さん
【1996年度卒業】

ニャティティ奏者、日本ケニア文化親善大使、本名・向山恵里子
1981年、東京生まれ。1996年、青山学院中等部卒業。2003年、青山学院大学文学部卒業。2005年、単身ケニア奥地の村でニャティティの修行を積み、世界初の女性奏者となる。

私の音楽の原点のひとつは
中等部の聖歌隊にあります。

私はアフリカ・ケニアの伝統絃楽器”ニャティティ”の演奏をしています。この楽器はケニアのルオ人の男性だけに演奏が許された特別なものですが、私は世界初の女性奏者となりました。

私の音楽の原点のひとつは、中等部時代の聖歌隊にあると思っています。聖歌隊は、クリスマス礼拝などの行事があるたびにステージに立って讃美歌を歌うのですが、そうした日々を通して、みんなといっしょに音楽に取り組む楽しさや、人前でパフォーマンスする喜びを知りました。ソロのパートをいただいて歌った時は、ただただ嬉しかったのを覚えています。中等部時代にこのような経験をしていなかったら、今の私はなかったと思うこともあります。

ニャティティの修行をするために単身ケニア奥地の村に赴いた時、最初は外国人の女性なので断られましたが、あきらめずに真剣な気持ちを伝え続け、やっと弟子入りを許してもらいました。自ら道を切り開いていく自主性や逞しさは、中等部の自由な校風の中で育まれたものです。

この楽器を奏でると、国も文化も宗教も違う人たちがみんな笑顔になります。私の演奏が平和の架け橋となれるよう、これからもニャティティと世界中をツアーしていきたいです。