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17Sep
2023 教科

3年選択〈美文字〉報告 「街中にある文字のデザインに触れよう」

Topics3年選択〈美文字〉報告 「街中にある文字のデザインに触れよう」

 選択授業「美文字」は整った文字を書く練習だけではなく、文字の魅力を発見し、文字の文化に親しむことも目指しています。今回は”フォント”をテーマに学びました。昨年に続き、フォント制作会社の「フォントワークス」から書体デザイナーの中村さん、マーケティング部の岩井さんにお越しいただきました。

 生徒と同じ中学3年生の時に筑紫書体と出会い、書体デザイナーを志した中村さん。昨年もとっても魅力的なワークショップを行っていただきました。今年度は、フォントを開発するデザイナーならではの視点から、文字をデザインするワークショップを行いました。

 今回のワークショップのキーワードは“街中の文字”。夏休みの課題として、街中でみつけた個性的で魅力的な文字を写真に撮り、その効果を考察する課題に取り組みました。普段歩いている街中には、特徴的な文字が潜んでいます。吉祥寺の喫茶店や浅草のレストラン、渋谷スクランブル交差点に掲げられた看板など、街中からいろいろな文字をみつけて、その工夫を考えることができました。

 そして、今日の授業では、いよいよ書体デザイナーの中村さんをお招きしたワークショップ。夏休みの課題でみつけた街中の文字の特徴をいかして、新しく文字をデザインします。各グループで文字の特徴を出し合ったあと、特に魅力的な文字をひとつ選びました。

 例えば、吉祥寺にある喫茶店の看板を選んだグループは、その柔らかで丸く、つながった文字の特徴をいかして、自分たちで「しなもん」という文字をデザインしました。グループで協力してもとになる文字を分析し、その特徴をいかしてひとり一文字を表現しました。

 最後は、グループでデザインした文字の発表会。もとになる文字の特徴を踏まえて、どのような工夫をしたか発表しました。難しかったところ、よくできたところなどについて、書体デザイナーの中村さんからコメントもいただきました。

 書体デザイナーが新しいフォントを開発するときには、もとになる文字があることが多いとのこと。今回のワークショップはフォント開発の一端を体験する活動になりました。これからの生活でもフォントの文化、文字の魅力を意識して楽しんでほしいと思います。