3年選択〈美文字〉報告 タイプデザイナーの方からフォントを学ぼう ―明日からフォントを変えてみませんか?―
選択授業「美文字」は整った文字を書く練習だけではなく、文字の魅力を発見し、文字の文化に親しむことも目指しています。
今週の授業では、手書き文字ではなく、タブレットPCによって表示される文字、フォントに注目しました。
フォント制作会社の「モリサワ」からタイプデザイナーの小針さん、営業企画課の縄田さん、高木さんにお越しいただき、
フォントの魅力に気づくワークショップを開催していただきました。
ワークショップのテーマは「明日からフォントを変えてみませんか?」。
フォントについて知り、その違いによってどのような効果があるかを考え、
自分でフォントを選択できるようになることを目的とします。
生徒の持っているタブレットPCにはあらかじめフォントがインストールされていますが、
ほかにも魅力的なフォントはたくさんあります。
新しいフォントがどのように開発されるか、
またそのフォントをどのように社会に提案していくかについてフォント制作会社の専門的な視点からお話しいただきました。
ワークショップでは、次の2つの活動を通してフォントの魅力について考えました。
1つ目は、さまざまな文字のパーツから、同じフォントのパーツを組み合わせて文字をつくる活動。
「お」と「花」の文字のパーツを4つのフォントで用意しました。
パーツはアクリル板をレーザーカッターで切ってつくりました。
青山学院大学 革新技術と社会共創研究所 Aoyama Creative Learning Lab(青学つくまなラボ)には高性能なレーザーカッターがあります。
「つくまなラボ」にご協力いただき、作成することができました。
手のひらサイズのパーツを手で触り、点画の細かな違いについてグループで話し合いながら、文字を組み立てました。
パズルのような活動を通して、フォントごとの印象の違いを意識しました。
2つ目は、自分の名前をフォントを工夫して表現する活動です。
「モリサワ」が提供するフォントのサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」に搭載されている、
2,000書体以上の中から自分の名前の意味や個性を表現できるフォントを選びました。
かわいらしい印象のフォントやかっこいい印象のフォント、落ち着いて大人びた印象のフォントなどさまざまなフォントがあります。
自分の名前の意味だけでなく、自分の個性を考えながらフォントを工夫して選びました。
今回のワークショップを通して、フォントについて理解を深めることができました。
これからの生活でもフォントの文化、文字の魅力を意識して楽しんでほしいと思います。