3年選択〈美文字〉報告 「鉛筆の書き味をくらべよう」
2023年度の選択授業「美文字」は、16人の生徒で学びます。
1年間を通して、ふさわしい文字を書くこと、文字の文化を楽しむことを経験していきます。
今年度で4年目になる「美文字」。
これまで以上に幅広い視野で文字の魅力を伝えていきます。
2回目の授業は、鉛筆の書き味を書き比べる活動を行いました。
まずは鉛筆の芯のグレードによる書き味の違いをくらべました。
三菱鉛筆には同じ芯の硬さでも、
Hi-uni(ハイユニ)、uni(ユニ)、uni star(ユニスター)の3種類あります。
それぞれ値段も違えば、成分の配合も違います。
鉛筆に書かれた表記を隠して、それぞれの違いがわかるでしょうか?
感覚を研ぎ澄ませて、芯と紙の微妙な摩擦を感じました。なかには木の香りを匂いでいる生徒も。
「高級な木の香りがする!」と言っていたけど、本当でしょうか?
普段意識していないことも、比べてみると新しい発見に気づくことができます。
その次は、自分でナイフを使って鉛筆を削りました。
文字を書くことは「削る」ことでもあります。
木や芯を「削る」、鉛で紙を「削る」。
文字を書くという当たり前のことを改めて考えました。
最後は、鉛筆の芯の硬さによる書き味の違いをくらべました。
自分たちが削った鉛筆の芯は、
9H、6H、3H、HB、F、B、2B、6Bの8種類。
芯の硬さの表記を隠して、硬さを順番に並び替えることができるでしょうか?
HBやBは普段書き慣れているでしょうが、9Hや6Bなどはなかなか書く機会がないと思います。
幼いころから使っている何気ない「鉛筆」の新しい一面を経験することができました。