3年 選択授業国語C 〈俳句〉特別授業 報告
1月25日(水)、俳人の櫂未知子先生をお招きして「特別授業」が行われました。櫂先生は青山学院大学・大学院のご出身であり、女流俳人としてNHK俳句の選者をはじめ、いろいろなメディアでも活躍されていらっしゃいます。特に、2017年4月よりNHK俳句・初心者向け俳句講座「俳句さく咲く!」の指導者になられます。
授業は、受講生が冬休みに作った句の句会結果から、点の入った句について褒めていただいたり、直していただいたり、アドバイスもいただきました。さらに、「俳句は音数と季語を大切にしていること」・「俳句を作るコツは、季語をよく描写することと季語と何かを取り合わせてみること」・「短歌は思いを述べるものであり、俳句は思いを季語や物に託すこと」など、俳句の大切なポイントを教えていただきました。
緊張していた生徒たちも、自分や友だちの作った句が一語の違いや語順の工夫により、句の雰囲気が変わる不思議さに納得していました。
生徒にとって、その道のプロの方に自分の作品を見ていただいたり、認めていただいたりすることは、とても貴重な経験です。中等部は昔から「本物にふれること」を大切にしてきましたが、この経験が大きな刺激となり、さらに興味を深めていくきっかけにもなるでしょう。
《生徒の感想》
私の句は「ありがち」と言われつつも、褒めていただきました。でも、何よりも嬉しかったのは私の名前を読んでいただいたことでした。私の名は漢字で読もうとすると、とても難しく、一度も正しく読まれたことがなかったので、嫌っていた時期もありました。しかし、櫂先生はすぐに正しく読んでくださり、さらに、「あなた、俳句のために生まれてきたような名前ね」とおっしゃってくださり、嬉しさのあまりニヤけそうになってしまいました。櫂先生のお話を聴いて、俳句はとても大切であると思いました。さまざまな言葉に出会い、触れて、美しい言葉を感じることができ、さらに語彙力の向上にもつながるからです。 (女子生徒)
先日は俳句の特別授業をしていただき、本当にありがとうございました。櫂先生のおかげで、ふだんの授業とはまた違った、緊張感と楽しさのある濃密な時間を過ごすことができました。先生からのアドバイスをもとに、これからもより良い句が作れるように努力したいと思います。本当にありがとうございました。これからも、先生のご活躍をテレビで拝見できるのが楽しみです。 (男子生徒)