23Oct
2025
生徒の活動
3年選択〈江戸・東京〉活動報告
今回の授業では長唄の唄方として活躍されている杵屋正則さん(60期)とさん萩岡由子(61期)をお迎えし、
日本の伝統芸能「長唄」について授業をしてもらいました。
杵屋正則さんは3歳で初舞台を踏み、現在は歌舞伎や日本舞踊の舞台でも活躍されている方です。
授業の前半では、長唄の歴史や舞台衣装についての座学がありました。
江戸時代に生まれた長唄は、歌舞伎とともに発展してきた音楽で、三味線の伴奏に合わせて唄われるのが特徴です。
衣装の話では、肩衣(袖のない上衣で、ガンダムみたいなやつ)が洗えない素材でできているため意外と臭くて大変だという裏話も飛び出し、教科書にのっていないような雑学も知れて面白かったです。
伝統の重みだけでなく、舞台裏の苦労も垣間見えた瞬間でした。

後半は実演の時間。
みんなで、「さくら」という曲を演奏しました。
そこで、ギターなどの弦楽器とは違って三味線は太鼓と弦楽器を合わせた楽器だというような話を聞き、
ギターと違ってフレットもないため弦の抑え方も異なり、弦のはじき方も全く違っていました。
そして最後に、琴と三味線の合奏をしてもらいました。
実際に演奏を目の前で聴くことで、演奏には技術だけでなく、
体力や集中力、そして何よりも情熱が必要であることが伝わってきて、
「これは本当に大変な世界だなぁ」と思わずにはいられませんでした。
今回の授業を通して、長唄という伝統芸能の奥深さをしみじみと感じました。
普段の生活ではなかなか接することのない世界ですが、こうして実際に体験することで、少しだけその魅力に近づけた気がします。
