苦手を克服すると、将来につながる

気象予報士として、TBSテレビの番組で天気予報をお伝えしています。また、中等部の頃から好きだったプロレスの番組でキャスターも務めています。いまは天気をより身近に感じていただけるように、「フラダンス天気」や「プロレス技天気」などを模索中です（笑）。こうした自由な発想ができるのも、のびのびとした校風の青山学院で育ったからかもしれませんね。

中等部時代で思い出すのは、入学して間もない頃のことです。帰り道にどしゃぶりの雨が降ってきて、まだ友達もなく、傘もなかったので、ずぶ濡れで歩いていたのですが、青山学院大学のお姉さんが傘を差し出して、「駅までいっしょに行こう」と言ってくださいました。

私もこんなやさしい大学生になりたいと憧れを抱くとともに、将来は人に傘を差し出してあげられるような仕事をしたいと思いました。それがいまの気象予報士の仕事につながっていると思います。

私は引っ込み思案な子供で、人前で話すことも苦手でしたが、国語のスピーチの授業で練習するうちに、少しずつ苦ではなくなりました。苦手を克服すると、それが将来の仕事につながることがあります。皆さんも逃げずにチャレンジしてみてください。

そして、興味をもったことはとことん追求してみること。それが自分の強みになると思います。