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241 点の本を「哲学・宗教」以下8つのジャンルに分け、紹介しています。
各ジャンル内の本は、書名の五十音順に掲載しています。
青字で表示されている書名をクリックすると、紹介文が読めます。
文 学
ノンフィクション・紀行文
| 編著者名 |
書 名 |
出版社 |
| 星野富弘 |
愛、深き淵より。 |
立風書房 |
| 星野富弘 |
かぎりなくやさしい花々 |
偕成社 |
| 比嘉富子 |
白旗の少女 |
講談社 |
| 沢木耕太郎 |
深夜特急 |
新潮文庫 |
| レビン |
ハンナのかばん;アウシュビッツからのメッセージ |
ポプラ社 |
| 宮城喜久子 |
ひめゆりの少女;十六歳の戦場 |
高文研 |
| 星野道夫 |
星野道夫著作集 |
集英社 |
| M.ナーゼル D.ルイス |
メンデ;奴隷にされた少女 |
ソニー・マガジンズ |
| 岩貞るみこ |
もういちど宙へ;沖縄美ら海水族館人工尾びれをつけたイルカフジの物語 |
講談社 |
| 高木敏子 |
ラストメッセージ |
メディアパル |
| J.チアン |
ワイルド・スワン |
講談社文庫 |
童話・絵本
| 編著者名 |
書 名 |
出版社 |
| イソップ |
イソップのお話 |
岩波少年文庫 |
| クレメント・C・ムーア ターシャ・チューダー |
クリスマスのまえのばん |
偕成社 |
| 野坂昭如 |
戦争童話集 凧になったお母さん |
日本放送出版協会 |
| M.ルケード |
たいせつなきみ |
いのちのことば社 |
| 小川未明 |
小さい針の音 |
新潮文庫 |
| サン=テグジュペリ |
星の王子さま |
岩波少年文庫 |
| 宮沢賢治 |
宮沢賢治童話集2;どんぐりと山猫・虔十公園林 |
中央公論社 |
| S.バーレイ |
わすれられないおくりもの |
評論社 |
哲学・宗教
生きること・考えること
- 生きることの意味
- 高史明 ちくま文庫 文/コサ
- 中2の時、社会科の課題図書の一冊としてこの本を読みました。でも当時の私は、この本を受けとめきれなかったように思います。著者の、人間を見つめる温かいまなざしにふれてみてください。
- 生きるヒント
- 五木寛之 角川文庫 文/ いつ
- 好きな題を見つけ、どこから読んでもよい。ありふれた生活の片隅に、生きる支えとなる小さな真実のかけらが潜んでいることを教えてくれる。
- 大人になることのむずかしさ;青年期の問題
- 河合隼雄 岩波書店 371/K
- 「この本が宝物になる人は多いンだよ」と聞いて、本当かな?と思い読み始め、通読して納得しました。試してみませんか?
- 自殺って言えなかった。
- 自死遺児編集委員会 サンマーク出版 916/J1
- 毎年自殺者は3万人を超えています。その多くは家庭を持った働く30代から50代の男性です。遺された子どもは「自分のせいで親が死んだ」という自責に苦しむそうです。これはだれにも言えなかった事実や気持ちを数年たってから打ち明けた人たちの文集です。
- 14歳からの哲学;考えるための教科書
- 池田晶子 トランスビュー 104/I
- どこから読んでも、わかりやすく生きるヒントを与えてくれる本です。保健室に置いて、悩んでいた子に貸したら、好評でした。
- ソフィーの世界;哲学者からの不思議な手紙
- ヨースタイン・コルデル 日本放送出版協会 100/G
- 少女ソフィーが不思議な体験をしながら、知らず知らずのうちに哲学の世界に入り込んでいく物語です。難解な各時代の哲学を、著者独特の具体例を通してわかりやすく説明しています。「哲学」は英語で「philosophy(フィロソフィー)」、それは直訳すると「知を愛する」ということ。何かを知りたいと思う人は、誰でも哲学者なのです。
- 種まく子供たち;小児ガンを体験した七人の物語
- 佐藤律子 ポプラ社 916/S21
- 毎日を楽しく過ごすだけでなく、「なぜ生きているのか」「どう生きるべきか」という疑問を抱くようになるのが思春期という時期かもしれません。私は高校生の頃にこの本と出会い、自分と年の近い人たちが死と向き合っている現実を知り、衝撃を受けました。悲しい別れもありますが、生きることについて前向きに考えるきっかけとなる本です。
- 中学生から、あなたへの言葉。
- 少年の主張全国大会 サンマーク出版 916/S1
- もう、だれからも「勉強」という言葉を聞きたくない!というあなたに。“少年の主張全国大会”編にふさわしくない?本音が満載です。
- ちょっと変じゃない?
- 青木やよひ 小峰書店 143/A
- 小さい頃、「女の子のくせに」とか「男らしくしなさい」などと身近にいる大人に言われたことはありませんか? 「らしさ」とは何なのか、そんなに大事なのか、男女の差異と差別とはどう違うのか……。ヒントが得られるかもしれません。また、中等部の元気なジョシには、小倉千加子『オンナらしさ入門(笑)』(理論社・ラベル367/O)もお薦めします。
- つきのふね
- 森絵都 角川文庫 文/もり
- 初めて読んだ森絵都さんの作品が、この一冊でした。心に残る一冊です。うまくいかないとき、傷ついたとき、自分の価値を見出せないとき…そんな時に手にとってみて下さい。「この世には、小さくても尊いものがきっとある」そう感じさせてくれる一冊です。
- 長い旅の途上
- 星野道夫 文春文庫 文/ほし
- 何度も繰り返し読みました。出会って良かったと思える一冊です。人間の本当の豊かさとは、本当の幸せとは何なのかを静かに考えさせてくれます。
- 人間の大地
- 犬養道子 中央公論社 914.6/I1
- 私たちの物質的な豊かさは正しいものなのかと考えさせられます。
- ハッピーバースデー;命かがやく瞬間
- 青木和雄 フォア文庫 文/あお
- 「生まなければよかった」という母親の言葉にショックを受け、声を失ってしまったあすか。11歳の心と体で精一杯考え、悩み、やがて周囲の人々と共に変わっていくあすかの姿に心を揺さぶられます。
- 風姿花伝
- 世阿弥 岩波文庫 文/せあ
- 人生で一度は読むべきだと思います。
- 不動心
- 松井秀喜 新潮新書 文/まつ
- メジャーリーガーの松井さんが、これまでの失敗や葛藤を素直に明かし、自己コントロール術を綴った本です。「『心の構え』で挫折は力に変わる」。
- ぼくはこんな本を読んできた;立花式読書論、読書術、書斎論
- 立花隆 文藝春秋 019/T
- この本は著者の立花隆がどのようにしてあの膨大な知識を身につけていったのか、本や資料を集め自分のものにしていくのかを明かしてくれています。まだ彼が中学3年生の時書いた「僕の読書を顧みる」という作文が載っていますが、これは皆さんにもぜひ読んでもらいたいと思います。
- 本の運命
- 井上ひさし 文藝春秋 914.6/I2
- 本との出会いというのは、ある意味で恋愛のように運命的なものです。井上さんと本との出会いのお話。それと「井上流本の読み方十箇条」の巻というのは、皆さんがこれから本を読んでいく上できっと参考になるでしょう。
- 右手に「論語」左手に「韓非子」;現代をバランスよく生き抜くための方法
- 守屋洋 角川SSC新書 文/もり
- 紀元前500年前の時代の思想が現代にも通用することに驚かされる。性善説・性悪説という対比した考え方からの思想がおもしろい。
キリスト教
- アートバイブル
- 何恭上 町田俊之 全2巻 日本聖書協会 193/A2
- 聖書を読んでいる人が絵画を楽しめる本です。それぞれの箇所が描かれている絵画作品がカラーで鮮やかに印刷されています。
- 風をつむぐ少年
- ポール・フライシュマン あすなろ書房 933/F5
- 自分の不注意から交通事故を起こし、少女を死なせてしまった16歳の少年が主人公です。彼が遺族から課せられたのは、“少女に似た表情の人形型風車を手作りし、アメリカ大陸の四隅に立てて回ること”でした。物語を通じて「償うこと」「許すこと」について考えてみてください。
- 塩狩峠
- 三浦綾子 新潮文庫 文/みう
- 昔、三浦綾子さんの作品をたくさん読んで感動しました。それで三浦さんに年賀状を出したことがあります。すると、返事をくださったのです!一読者の私に…と、とても嬉しかったです。どんな小さなことでも、この優しさが人間には大切なものですね。
- スヌーピーたちの聖書のはなし
- R.L.ショート 講談社 193/S3
- 人気の連載マンガ『ピーナッツ』の作者であり熱心なクリスチャンでもあるチャールズ・シュルツは、深い意味を込めて彼の作品を描いています。この本は隠されているその意味の解き明かしの本です。親しみやすくて奥が深い聖書入門書と言えそうです。
- 二十六の十字架
- 谷真介 パウロ文庫 文/たに
- 日本にもイエスと同じように十字架にかけられた人々がいました。しかも、イエスを信じたことによって…。26人の信仰の強さが今でも伝わってきます。
- 星言葉
- 晴佐久昌英 女子パウロ会 914.6/H6
- カトリックの神父が書いた本です。「遊ぶ・歌う・書く・食べる」など、日常的な50の動詞を通して、神様から私たちへの大きなお恵みを実感できる本です。読後、とても幸せな気分になります。
「愛する」「謝る」「待つ」など50の動詞を思いめぐらせてみて、地球という美しいこの星に生まれたことを味わい喜ぶきっかけになるかもしれません。
- マザー・テレサ;日々のことば
- マザー・テレサ 女子パウロ会 198.2/C
- マザー・テレサ;愛と祈りのことば
- H.L.ゴンザレス PHP文庫 文/コン
- マザー・テレサの言葉を集めた一冊。「死を待つ人の家」を開設したマザーは、貧しい人びとをキリストご自身だと信じ、貧しい人に仕えました。その姿、その言葉は、現代の聖人と呼ばれるにふさわしい、常識を打ち破る愛の言葉です。
社会科学
- 13歳のハローワーク
- 村上龍 はまのゆか 幻冬舎 366.29/M2
- 将来やってみたいこと(仕事)は見つけられましたか? これから探す…充分です! 自分はどんなことが好きか考えながらページをめくってみてください。「何も好きなことが思い浮かばない」人のためのページもあります。
- 食の文化史
- 大塚滋 中央公論新書 文/おお
- 人間の食べ方は、食べ方そのものが文化となります。身近な食品を異なる角度から知るといつもの味が変わるかも…。
- 世界を信じるためのメソッド;ぼくらの時代のメディア・リテラシー
- 森達也 理論社 361/M
- テレビ、新聞、インターネットは、生活に欠かせない情報源です。そこにある情報の全てが『真実』であるかのように思えますが、著者は「物事はどこから見るかで全然違う。なぜなら世界の現象は、多面的だからだ」と言います。区切られた枠外にある世界を想像しながら必要な情報を選び取っていくことが大人になるということかもしれません。
- 戦略的思考の技術;ゲーム理論を実践する
- 梶井厚志 中央公論新社 文/かし
- あなたは「空気が読める人」ですか?「空気が読める」とは、正確に言えば「自分を含めて複数の人間がいる任意の状況において、最も適切な言動・行動を選択できる」という意味ですね。この本で紹介する「ゲーム理論」とは、そんな空気の読み方を学問的に研究する理論です。「私は空気を読むのが苦手だ」と思う人は、ぜひこの本を読んで、“学問的な空気の読み方”を勉強してみてください。
- 多数決とジャンケン;ものごとはどうやって決まっていくのか
- 加藤良平 講談社 361/K
- ジャンケン、くじ引き、多数決。「何かを決める」という時の方法はたくさんありますが、私たちは場面によってそれを使い分けています。それぞれの方法が持つ癖を見抜いて必勝法を編み出せば、世界は自分の思うがまま?になるかどうかはわかりませんが、ルールの中でうまく自己主張できるようになるかもしれません。
伝 記
- オシムの言葉;フィールドの向こうに人生が見える
- 木村元彦 集英社 783.47/K2
- 後にサッカー日本代表監督となったイビツァ・オシムがJリーグクラブの監督として日本で過ごした日々、そして故郷サラエボでの出来ごとについて書かれています。文化の垣根を越え、日本を愛した彼の半生は、ユーゴスラビアの内紛を抜きにしては語れません。サッカーが好きな人にはもちろん、海外の文化や通訳の仕事に興味のある人にも読んでもらいたいです。
- カラー版作曲家の生涯 バッハ
- 樋口隆一 新潮文庫 文/ハツ
- 音楽の父、バッハの入門書です。バッハの足跡をたどりつつ、かかわりのあった人物の肖像画、現存する建築物や自筆譜等をふんだんに盛り込み、わかりやすくバッハの世界へ導いてくれます。(他に数人の作曲家が同シリーズで出版されています。)
- ケストナー;ナチスに抵抗し続けた作家
- K.コードン 偕成社 943/K4
- 『エミールと探偵たち』『飛ぶ教室』は読みましたか? 日本でも有名なドイツ児童文学者・ケストナーを、副題にもあるように“ナチスに抵抗し続けた”勇気ある作家としてだけでなく、弱い部分も含め、共感をこめて語っています。
- 聖の青春
- 大崎善生 講談社 916/O9
- 将棋界の鬼才・村山聖(さとし)の29年間の軌跡が丹念にたどられています。難病と闘い、死を見つめ、名人の夢ひとすじに生き抜いた青春。家族の絆、友情、そして師弟愛が心にしみます。将棋を知らない人でも楽しめます。
- 青春を山に賭けて
- 植村直己 文春文庫 文/うえ
- 兵庫県の農家に生まれ、中高は中途半端に過ごし、大学で何気なく入った山岳部で山を知る。海外の山々を夢見て資金かせぎのためにアメリカへ。カルフォルニアの農場での不法労働を問われ送還されようとしたが、官吏より「すぐヨーロッパへ行ってあなたの目的の登山をしなさい」と励まされる。アルプス、五大陸最高峰、アマゾンのイカダ下りなど本当にワクワクする物語です。社会に、友人に、両親に負い目を感じながらの冒険。植村さんの孤独・やさしさ・まじめさがとても感じられる本当にいい本です。
- フジ子・ヘミング;魂のピアニスト
- フジ子・ヘミング 求龍堂 916/H10
- 本学卒業生でもある著者は、波乱の人生を経験し、60代半ばでようやく日本でも認められるピアニストになりました。図書室にも彼女のCDがありますので(ラベル:CD12/H2 「奇跡のカンパネラ」)、聴き、読み、心に訴えるピアノがどこからくるのかを感じてみてください。
- 放浪の天才数学者エルデシュ
- P.ホフマン 草思社 289.3/E2
- 数学者ポール・エルデシュの伝記を紹介します。ちょっと奇妙な生きかたに驚きますが、20世紀最大の数学者の純粋さと心の温かさが伝わってきます。
- マザー・テレサ;日々のことば
- マザー・テレサ 女子パウロ会 198.2/C
- マザー・テレサ;愛と祈りのことば
- H.L.ゴンザレス PHP文庫 文/コン
- マザー・テレサの言葉を集めた一冊。「死を待つ人の家」を開設したマザーは、貧しい人びとをキリストご自身だと信じ、貧しい人に仕えました。その姿、その言葉は、現代の聖人と呼ばれるにふさわしい、常識を打ち破る愛の言葉です。
- 桝本うめ子・一世紀はドラマ
- 藤尾正人 燦葉出版社 289.1/M6
- うめ子先生は私の師です。自分の師を紹介するのはおこがましいのですが、この本を読んで改めて先生の大きさを思いました。我われは、口や言葉ではなく、存在だけ、歩く姿だけで教わることができました。
- 魔法の仕掛人 ウォルト・ディズニー
- グリーン夫妻 ほるぷ出版 289.3/D4
- ディズニーランドに行ったことのない人はいても、「世界一有名なねずみ」を知らない人は多分いないと思います。ミッキーマウスの生みの親・ウォルト・ディズニーについて、共に育った兄や仕事をした同僚から丹念に話を聞きまとめられています。ディズニーランド運営にも、彼の「夢」に対する心構えが反映されています。
- ムーン・ショット;月をめざした男たち
- A.シェパード D.スレイトン 集英社 538/S
- NASAアポロ計画の歴史を宇宙飛行士の立場から見たノンフィクション。宇宙が好きな人へ。
自然科学
科 学
- アイスマン;5000年前からきた男
- D.ゲッツ 金の星社 936/G2
- アルプス山中で発見された1体のミイラ。氷河で保存されていたので、5000年前の状態をほぼ維持しているその男性は「アイスマン」と名づけられました。科学の叡智を総動員して、「アイスマン」のなぞに迫っていきます。
- 解剖学教室へようこそ
- 養老孟司 筑摩書房 491/Y
- 解剖するとヒトの秘密がわかる!? 複眼的な見方で、ヒトとは何かを考える。
- 極域科学への招待
- 神沼克伊 新潮社 299.7/K
- 昼が半年、夜が半年続く土地へのガイドブック。
- 脳が冴える15の習慣;記憶・集中・思考力を高める
- 築山節 NHK出版 文/つき
- 私たちの脳は思考系・運動系・感情系の3つの機能をコントロールしています。中学生にいちばん必要なのは当然、思考系ですが、意識して使わないと私たちの脳は感情系の「楽をしたい」「サボりたい」に支配されてしまいます。さあ、私たちの脳を活発に働かせるにはどうしたらよいのでしょうか? とても参考になり、納得できる本です。
動植物・天体・自然・地学
- カラスはどれほど賢いか;都市鳥の適応戦略
- 唐沢孝一 中公新書 488/K1
- 中等部のベランダにも時々ちょこんと遊びに来てくれるカラス。ゴミあさりや外見から多くの人たちから好かれていませんが、よく見れば美しい光沢とかわいいしぐさもする鳥です。貝やクルミを割ることは有名ですが、ここには魚釣り、自販機操作、電線ブランコなどもしているとありました。誤解はお互いの不幸です。カラスを理解してやってください。
- 雲・空
- 田中達也 山と渓谷社 451/T6
- ポケット版タイプの雲の写真集です。見ているだけで懐かしく楽しい本です。
- 首都圏大地震リアル対策
- 吉岡哲巨 双葉社 369.3/S1
- 首都圏で大地震が起きたらどの地域が危険か?どのように行動すべきなのか?がまとめられています。またチェックシートなどにより自分の危険度もテストできます。
- 捨てるな、うまいタネ
- 藤田雅矢 WAVE出版 620/F
- スモモ、アンズ、モモ、ブドウ…と食べてしまえば捨てるタネ。しかしこのタネを蒔いてみたらどうなるのでしょう。いろいろな果物・野菜のタネのこと、その蒔き方・育て方がかんたんに書かれています。机上で、窓辺で、ベランダで、自分の食べた果物のタネの芽の生長を見るのは楽しいことです。食べたらタネを蒔いてみましょう。
- 先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!
- 小林朋道 築地書館 481/K4
- 山林に棲むアカネズミから身近なイヌまで、自然に恵まれた鳥取環境大学周辺で起こる動物と人間をめぐるハプニング。表題は、著者が目撃した、シマリスが身を守るため麻酔で眠っているヘビの頭をかじり体になすりつける行為の一部始終にふれています。
- ソロモンの指環;動物行動学入門
- K.ローレンツ 早川書房 480/L
- 動物が好きでない人でも親しみを持てる本です。特に、動物の言葉の才能について書かれた部分は驚きの連続で、動物に対する見方・接し方が変わってしまうでしょう。
- 楽しい鉱物図鑑
- 堀秀道 草思社 459/H2
- 鉱物を見ていると楽しい。子どもの頃、友人と水晶を採りに山へ行った。そこに炭のような黒い塊があった。何か出てきたらいいなと割ってみた。そうしたら何と緑色の水晶が出てきた。カラー写真を見ているだけですぐ30分、1時間たってしまいます。
- ネイチャー・カレンダー;動植物で知る12カ月
- 平凡社新書編集部 平凡社新書 文/へい
- 2日に一つの割で12カ月、様々な動植物・気象の話題が取り上げられている。挿絵も多く、1話1ページで読みやすい。自然が好きな人に薦めます。
- 不都合な真実
- アル・ゴア ランダムハウス講談社 519/G5
- 2007年に公開された映画の書籍版。近年問題視されている地球温暖化に関する資料・写真が解りやすく掲載されています。この本をきっかけに地球温暖化に対し興味・関心を持ってほしいと思います。コンパクトにまとめられた「ECO入門編」もお薦めです。
- ベニシアのハーブ便り
- ベニシア・スタンリー・スミス 世界文化社 617/S
- イギリスの貴族出身の著者が京都大原で古民家暮らしを始めて10年余。手間と時間をかけ、日々の暮らしを彩っていく生活がきれいな写真と共に紹介されています。また、クリスマスのレシピ、キャンドルなども載っていて、文化を知ることができます。
- 虫を食べる人びと
- 三橋淳 平凡社 486/M
- 昆虫を食べる地域・民族を世界に取材しています。イモムシをそのまま食べたり、毛虫をあぶって食べるということを聞くと、なんて野蛮な、下等なと思われがちですが、それは偏見です。日本でも50種以上、世界では500種以上の昆虫が食べられているといいます。食物は文化です。なじみがないからといって簡単に他の文化を批判、非難することはできません。意外な昆虫が意外な食べ方をされているのを知るだけでもとても面白い本です。
数 学
- あの無限、この無限、どの無限
- 吉田武 日本経済新聞社 410/Y2
- 無限はふだん私たちが扱っている数と違い、不思議な性質がいっぱいです。
- 数の悪魔;算数・数学が楽しくなる12夜
- H.M.エンツェンスベルガー 晶文社 410/E1
- 過去の詰込み勉強が原因で、数学嫌いになってしまった人はけっこう多いのでは?そんな人に向けて書かれた数学の本です。
- 数のモンスターアタック
- 芳沢光雄 文春ユネスコ 410/Y1
- 数学を解いて、モンスターをやっつけろ! とても楽しい数学物語です。
- 算法少女
- 遠藤寛子 筑摩文庫 文/えん
- 算法を学ぶ町娘・あきは、侍の解いた算法の間違いを指摘したことで大変な事態に巻き込まれてしまいます。数学を題材にした小説と聞くと、作中に数式が出てくるのでは…と身構えてしまうかもしれませんが、時代小説を読む感覚で楽しめます。
- 16歳のセアラが挑んだ世界最強の暗号
- セアラ・フラナリー NHK出版 412/F
- 選択授業で暗号を勉強している人、選択しようと考えている人にお薦めです。難しい数学的内容は読み飛ばしてもかまいません。
- 数学ガール
- 結城浩 既刊3巻 ソフトバンク 410/Y3
- 「僕」とミルカさん、テトラちゃん3人による数学小説。中3から大学レベルの数学まで(3人の人間関係にちょっとドキドキしながら)やわらかい語り口で描かれます。難しい数学は読み飛ばしても構いません。続巻のフェルマー、ゲーデルは私自身、中3~高校の頃、他の勉強を忘れて熱中した定理!ぜひ読んで悩んで楽しんで下さい。
- 数学で美人になる
- 桜井進 マガジンハウス 410/S15
- 数学って役に立つの???と思っている人はぜひ読んでみましょう。そして身も心も美しくなりましょう!
- 数学物語
- 矢野健太郎 角川文庫 文/やの
- 私が中学・高校時代に読んだ本です。この本によって数学に興味を持ちました。登校中の電車などでぜひ読んでみてください。
- 数の冒険;算数・数学の世界を楽しむ20話
- A.チェラゾーリ 世界文化社 410/C
- フィーロ少年とおじいちゃんが、さまざまな数学の話をします。20話に分かれているので、読みやすく、とても楽しい本です。イタリア・トリノ理工科大学が数学普及のために推薦した一冊です。続編に『さむらいの刀はどうして折れない』もあります。
- 数の本
- J.H.コンウェイ R.K.ガイ シュプリンガー・フェアラーク東京 410/C1
- 数についてくわしく知りたい人は、ぜひ読んでみましょう。あなたの知らない数の性質がたくさんありますよ。
- 雪月花の数学
- 桜井進 祥伝社 410/S15
- 数学の「美しさ」は身近なところにたくさんあることを紹介しています。
- ゼロの迷宮
- D.ゲジ 角川書店 953/G
- ドゥニ・ゲジの数学物語第2弾。0と“愛”の物語です。
- ねこでもわかる数学;“ペンローズの不思議な冒険”
- T.パパス PHP研究所 410/P1
- ねこのペンローズといっしょに数学にチャレンジしよう。
- パズルでめぐる奇妙な数学ワールド
- イアン・スチュアート 早川書房 410/S18
- 1つ1つの話がとても楽しい本です。頭を柔らかくして考えながら読んでみてください。
- ピタゴラスの定理
- 大矢真一 東海大学出版会 414/O
- ピタゴラスの定理(三平方の定理)について、中学生にも理解できる内容で書かれています。数学的な事柄にかたよらず、歴史的背景や定理の応用など興味深く読めると思います。
- フェルマーの鸚鵡はしゃべらない
- ドゥニ・ゲジ 角川書店 953/G
- 数学を題材にしたミステリー小説。少々厚い本ですが、ついつい読むのを止められなくなります。
- ふしぎな数のおはなし
- 芳沢光雄 数研出版 410/Y1
- 80本の缶ジュースがぴったり詰まった箱にさらに缶ジュースを6本入れるにはどうすればいいか?調査データに基づいた“じゃんけんに勝つ有利な方法”は?日本には、性別、血液型、誕生日の月日、将来の命日の月日、死亡時の年齢の5項目すべてが自分と一致する人が1人はいる?…読んでみたくなりませんか?ふり仮名もふってあって、子どもから大人まで楽しめそうです。
- 放浪の天才数学者エルデシュ
- P.ホフマン 草思社 289.3/E2
- 数学者ポール・エルデシュの伝記を紹介します。ちょっと奇妙な生きかたに驚きますが、20世紀最大の数学者の純粋さと心の温かさが伝わってきます。
- まただまされたな、ワトスン君!
- C.ブルース 角川書店 417/B
- 確率を勉強した人には、この本がお薦めです。人生をだまされずに賢く生きるには?
- マンガでわかる暗号
- 三谷政昭 佐藤伸一 オーム社 412/M
- 選択暗号を受講しなくても授業の内容をまんがで読むことができます。
- 世にも美味しい数学;極限・整数・複素数の世界を味わう
- 古川昭夫 稲垣裕子 日本実業出版社 410/F1
- 数学を解くと料理を食べさせてもらえるレストラン。君は何問解けるかな?
芸術・スポーツ
芸 術
- アートバイブル
- 何恭上 町田俊之 全2巻 日本聖書協会 193/A2
- 聖書を読んでいる人が絵画を楽しめる本です。それぞれの箇所が描かれている絵画作品がカラーで鮮やかに印刷されている本です。
- 英訳付き伝承折り紙帖
- 小池一夫 池田書店 754/E
- 指先を使うことは脳の活性化につながると言われます。どうしたら上手くできるかという工夫も交えて、脳を使って下さい。文京区・湯島天神の近くにある「おりがみ会館」館長小林一夫氏が監修しています。“本を見ながら折るより、誰かに教えてもらった方がわかりやすい”という人はDVDつきの『親子でたのしむおりがみあそび』(永岡書店)もあります。
- ERTE
- M.リー 全2巻 トレヴィル 727/E/1・2
- 画集なので、見ているだけで楽しく、幻想的でファッショナブルな世界にひきこまれていきます。幾何学的形態が強調された作品を見ていくうちに、計算しつくされたポーズの効果だけでなく、身体の描き方の絶妙なバランスの良さにも気づくことでしょう。
- カラー版作曲家の生涯 バッハ
- 樋口隆一 新潮文庫 文/ハツ
- 音楽の父、バッハの入門書です。バッハの足跡をたどりつつ、かかわりのあった人物の肖像画、現存する建築物や自筆譜等をふんだんに盛り込み、わかりやすくバッハの世界へ導いてくれます。(他に数人の作曲家が同シリーズで出版されています。)
- クリスマスのまえのばん
- クレメント・C・ムーア詩 ターシャ・チューダー絵 偕成社 726.5/M1
- アメリカ出身の絵本作家による絵本です。水彩を巧みに使い、的確なデッサンで描かれています。わくわく、どきどきするような絵で、クリスマスを迎えるのが楽しくなるのではないかと思います。
- 言葉の風景
- 野呂希一 荒井和生 青菁社 748/N3
- 風景写真で言葉を説いた本。自然の変化に敏感な日本人が生み出した美しい言葉に出会えます。
- ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう
- はな 幻冬舎文庫 文/はな
- 京都、奈良の有名な仏像を簡潔に感性で評しているところが良いです。私もすべて巡りました。
- ピアニストが見たピアニスト;名演奏家の秘密とは
- 青柳いづみこ 白水社 762.8/A
- 何の不安も恐れもないように見える天才ピアニスト6人の知られざる部分に光をあて、同業者の立場から巧みに論評しています。
- 東山魁夷小画集
- 東山魁夷 全6巻 新潮文庫 文/ひか
- 魅力あふれる絵がたくさん入っていて、文章も簡潔、読みやすいと思います。
- 風姿花伝
- 世阿弥 岩波文庫 文/せあ
- 人生で一度は読むべきだと思います。
- フジ子・ヘミング;魂のピアニスト
- フジ子・ヘミング 求龍堂 916/H10
- 本学卒業生でもある著者は、波乱の人生を経験し、60代半ばでようやく日本でも認められるピアニストになりました。図書室にも彼女のCDがありますので(ラベル:CD12/H2 「奇跡のカンパネラ」)、聴き、読み、心に訴えるピアノがどこからくるのかを感じてみてください。
- ベートーヴェンの耳
- 江時久 ビジネス社 762.8/B1
- ベートーヴェンはまったく聴力を失ったのではなく、最後まで少しは聞こえていた難聴者ではなかったか、という話から始まります。自身が難聴者である著者が自らの苦しい体験を通しベートーヴェンの生涯を語るこの本は、別の面からベートーヴェンとその曲の偉大さをあらわしています。
- Henry Sugimoto;painting an American experience
- L.M.Small Heyday Books 723/S1
- アメリカ人画家、ヘンリー・スギモトさんは、日系人であるため第二次大戦中は収容所に隔離されていました。その間の経験を絵に描き残しました。テキストは英文ですが絵の強烈な印象がすべてを物語っています。
スポーツ
- ジュニア期のスポーツ障害と予防
- 奥脇透 少年写真新聞社 780.19/O1
- 痛みや違和感をかかえたまま体育や部活を続けている人はいませんか? この本では成長期特有のスポーツ障害をMRI写真入りで説明、また、部位別に予防のためのストレッチが紹介されています。高校生・大人になってもスポーツを楽しみ続けるために使いすぎを自己チェックしながら“できるようになり、上達する喜び”を満喫してください。
- スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと
- 小田伸午 大修館書店 780.1/O
- 運動会の徒競走で1位になるには“太ももを高くあげ、足首で地面を力強くけり、腕を前後に大きく振れば大丈夫!”と勘違いしている人はけっこういるのではないでしょうか?合理的な体の動かし方を伝授する一冊。
- 「体幹」ランニング;カリスマコーチが教える走りの「新常識」
- 金哲彦 講談社 726/K
- 心身共に健康的に暮らしていく上でランニングは誰にでもお金をあまりかけずにできる有効な手段です。この本は、ケガや故障を防ぎつつ、美しいフォームでラクに走れるようにするための方法がわかりやすく紹介されています。
- 努力は裏切らない
- 宇津木妙子 幻冬舎文庫 文/うつ
- シドニー五輪で銀メダルを獲得した日本ソフトボールチームの監督が、そこまでの道のりを体験として書いた本です。この中にある“たいせつなこと”は、ソフトボールに限らず、あらゆるスポーツ、また、私たちの人生にも通じています。
- 武士道シックスティーン
- 誉田哲也 文藝春秋 913.6/H28
- 勝ち負けにこだわってしまい悩んでいる人、あまりにも勝ち負けにこだわらないがゆえに悩んでいる人…それぞれにお薦めします。剣道に惹かれる二人の魅力的な女子が主人公ですが、剣道にうとくても、スポーツが苦手でも楽しめると思います。
- 不動心
- 松井秀喜 新潮新書 文/まつ
- メジャーリーガーの松井さんが、これまでの失敗や葛藤を素直に明かし、自己コントロール術を綴った本です。「『心の構え』で挫折は力に変わる」。
言 語
- 言葉の風景
- 野呂希一 荒井和生 青菁社 748/N3
- 風景写真で言葉を説いた本。自然の変化に敏感な日本人が生み出した美しい言葉に出会えます。
- 中学英語で日本の行事が紹介できる
- 藤井亮蔵 大原正幸 エール出版社 386/F
- 外国からお客様を迎えた時や、ホームステイ準備のため「だけでなく」、初詣・ひな祭り・七夕・七五三などなど、行事にこめられた意味を再確認できます。
- ハンディ版 入門歳時記
- 俳句文学館編 角川書店 911.3/H1
- 「歳時記はたくさんの季語が並んでいて、俳句を作るときに使うもの」という理解は、それはそれで正しいのですが、一語一語の解説が詳しく、まるで百科事典や民族学の事典のようで、日本人としての考え方・感じ方・しきたりをもよく理解できるものです。「世界のベストセラーが聖書ならば、日本のベストセラーは歳時記」といわれるほど、その歴史は古く、種類も豊富ですが、まずはこのレベルがいいでしょう。
- ピーター流外国語習得術
- P.フランクル 岩波ジュニア新書 岩J807/F
- 12か国語を自由自在に操る著者に、外国語をマスターする方法を伝授してもらいましょう。
- 文字と書物
- ブルックフィールド 同朋舎 031/V/48
- 書くということと筆記用具の歴史の本です。ABC本来の美しい形を知るのにぜひお薦めの一冊です。
- やさしい英文手紙の書き方
- 宇井董子 旺文社 836.6/U
- 英語なんて無理!と決めつけずに手紙を書いてみましょう。映画スターへのファンレター、ネットサーフィンで見つけ気に入ったサイトへの“褒め言葉”、自分でつくったブログで日本のことを紹介…。応用範囲はあなたのアイディア次第です。表現したい何かがあれば、英語の壁も越えられるのでは?
文 学
詩 歌
- 一年一組せんせいあのね
- 鹿島和夫編 フォア文庫 文/かし
- 詩集です。小学生のつくった詩です。本をひらいて読んでみてください。笑ってしまいます。うれしくなります。悔しくなります。辛くなります。悲しくなります。心が苦しくなります。幸せなこと、辛いこと、書いてみたくなります。書くことが楽しみになります。もっと書きたくなります。そんな本です。
- 一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある
- 水内喜久雄編 PHP研究所 911/M2
- 長くて印象的な題名とピンク色の装丁が目をひく詩集です。歌手の絢香さんや福山雅治さんの詩も登場します。私はページをめくって最初に出てくる糸井重里さんの「ひとつやくそく」が忘れられません。自分の心のなかに大切な詩を一つでも持っていると、一人ぼっちの時にも心強い相棒になってくれます。
- 海のような大人になる
- 覚和歌子 理論社 911/K7
- 生きていく上で、誰もが感じるさびしさと、それを受け止める強さが潜む詩に胸をつかれます。
- 俳句の作り方
- 辻桃子 成美堂出版 911.3/T
- 俳句はだれにでも作ることができます。「年寄りくさい」とか、「堅苦しい」といった声が聞こえてきそうですが、決してそんなことはありません。むしろ、とても新鮮で、手軽に作れてしまいます。この本は、その基本的な手引書です。
- ハンディ版 入門歳時記
- 俳句文学館編 角川書店 911.3/H1
- 「歳時記はたくさんの季語が並んでいて、俳句を作るときに使うもの」という理解は、それはそれで正しいのですが、一語一語の解説が詳しく、まるで百科事典や民族学の事典のようで、日本人としての考え方・感じ方・しきたりをもよく理解できるものです。「世界のベストセラーが聖書ならば、日本のベストセラーは歳時記」といわれるほど、その歴史は古く、種類も豊富ですが、まずはこのレベルがいいでしょう。
- 宮沢賢治詩集
- 宮沢賢治 角川文庫 文/みや
「小岩井農場」「青森晩歌」『日本の詩歌 18』 中公文庫 911/N/18
- 詩は、10分もあれば読めます。何度も読んで、自分にとって大切な言葉をひとつでもふたつでも見つけて覚えてください。
- 私の前にある鍋とお釜と燃える火と;石垣りん詩集
- 石垣りん 童話屋 911/I2
- 著者の名まえのとおり、凛(りん)とした内容の詩集です。ページをめくるうち、背すじが伸びてくるかもしれません。
随筆(エッセイ)
- そこに僕はいた
- 辻仁成 新潮文庫 文/つし
- 短編なので、読書が苦手な人も1話ずつ読んでいけると思います。
- 父の詫び状
- 向田邦子 文春文庫 文/むこ
- 筆者の体験を綴った随筆集。記憶の中で眠ったままの思い出が、ふっと呼び起こされる作品です。言葉や行動の向こう側にある、相手の「想い」について考えさせられます。表題にもなっている『父の詫び状』には、不器用で横暴な父の姿が描かれていますが、どこか憎めません。自分の家族について語るとしたら…そんな視点で読んでみてください。
- トラちゃん
- 群ようこ 集英社文庫 文/むれ
- 読書の苦手な人でも楽しく読めると思います。猫好きな人はどうぞ。
- 百貌百言
- 出久根達郎 文春新書 文/てく
- いろいろな人の興味深い話が各々2ページにまとめてあり、どこから読み始めても、どこで読み終えても構わない。特に読みたい本はないけど、何か読んでみたいナァと思っている人に薦めます。
- 娘に語る祖国;『満州駅伝』従軍慰安婦編
- つかこうへい 光文社 914.6/T14
- 劇作家のつかこうへいが当時小学校6年生の娘に語る祖国と従軍慰安婦問題。私たちが住むこの日本という国が、20世紀前半の時代周囲の国々で何をしてきたのかということを分かりやすく語り、考えさせてくれる本です。
- もの食う人びと
- 辺見庸 角川文庫 文/へん
- 世界各地の人々の「食」の視点から現代の問題に迫っていきます。
ノンフィクション・紀行文
- 白旗の少女
- 比嘉富子 講談社 沖縄/916/H7
- 避難途中姉とはぐれてから行く先々のガマ(天然の防空壕)からは追い出され、日本兵からは切りつけられ一人で何日も戦場を逃げ歩きます。そんな時、ある小さな穴(ガマ)に入ってみると老夫妻だけがいました。おじいさんは白旗の意味を教えます。少女は助かりました。しかし目が不自由で両脚を切断された老夫妻はそのままでした。心打たれる一冊です。
- 星野道夫著作集
- 星野道夫 全5巻 集英社 915/H/1~5
- アラスカの動物・自然の写真家としてたくさんの写真集がありますが、心の深みにとどくメッセージのような彼の言葉に触れてほしいと思います。
- ワイルド・スワン
- ユン・チアン 全3巻 講談社文庫 文/チア
- 混乱期の中国の姿が描かれていて驚きの連続です。
童話・絵本
- イソップのお話
- イソップ 岩波少年文庫 文/イソ
- 「セミとアリ」「キツネとぶどう」「北風と太陽」などイソップとは知らなくても話としては知っている人も多いと思います。何十何百とある話は一つ一つ淡々としていてもしかし実に深みのあるものです。大人になってから意味のわかることもあります。
- クリスマスのまえのばん
- クレメント・C・ムーア詩 ターシャ・チューダー絵 偕成社 726.5/M1
- アメリカ出身の絵本作家による絵本です。水彩を巧みに使い、的確なデッサンで描かれています。わくわく、どきどきするような絵で、クリスマスを迎えるのが楽しくなるのではないかと思います。
- たいせつなきみ
- M.ルケード いのちのことば社 726.5/L
- パンチネロという何をやってもダメな妖精のお話の絵本です。今日もダメダメシールをはられてしまった彼は……
- 小さい針の音
- 小川未明 『小川未明童話集』所収 新潮文庫 文/おか
- 人のまちがいが、真面目な努力の内にも生まれることを、おだやかに知った作品と私は思っています。子どもたちの姿も心にしみます。
- 星の王子さま
- サン=テグジュペリ 岩波少年文庫 文/サン
- 中学生の時のお気に入りの一冊。読む年齢によって感じることが変わる「大人の童話」です。真実なる素敵な言葉がたくさんつまっています。
読んだことのある人も多数いると思います。毎日の生活で忘れがちな「たいせつなもの」がつまっている本です。多感な皆さんくらいの年に、読んでほしい一冊です。
小説(日本)
- 青い鳥
- 重松清 新潮社 913.6/S10
- 吃音症のため上手く話せない教師と、様々な孤独を抱える中学生達との交流を描いた短編集。「伝えること」「そばにいること」について繰り返し描かれています。私は作品の中で、悩みや不安が心につかえていた中学時代の自分に出会いました。中学生のうちに読んで欲しい一冊です。
小学校に入ったばかりのころ、校長室の前の花壇の花を見ていたら、ふいに校長先生が出ていらっしゃいました。怒られるかもしれないとかたくなっていたら、先生はにっこりと笑い、しゃがんで目を合わせ、そっとアメを差し出して下さいました。そんな嬉しい一瞬を思い出させてくれる一冊です。
- 犬と私の10の約束
- 川口晴 文藝春秋 913.6/K40
- 犬を飼っている人も、そうでない人もとても心に響く作品だと思います。いのちの大切さ、清らかな心で生きる事の意味を私たちに思い出させてくれる作品ではないでしょうか。
- 楽隊のうさぎ
- 中沢けい 新潮社 913.6/N14
- 主人公は皆さんと同じ中学生。内気で消極的な性格の主人公が、3年間のクラブ活動を通して成長していく姿を描いています。特に吹奏楽部員、クラブ命の人は必読です。
- 獣の奏者
- 上橋菜穂子 全4巻 講談社 913.6/U3
- 決して手なづけてはいけない獣と絆を結んでしまったエリン。その能力に目をつけた人々が彼女の力を利用しようとします…。人の愚かさについて考えさせられる一冊です。
- 恋する伊勢物語
- 俵万智 ちくま文庫 文/たわ
- 伊勢物語という古典があります。内容や文章はとてもシンプルですが奥が深く、物語中の和歌はとてもすばらしいです。ぜひ読んでもらいたいのですが古典ですので難しい。それを解決してくれるのがこの一冊です。伊勢物語の雅な世界にあなたを導いてくれること間違いありません。
- 項羽と劉邦
- 司馬遼太郎 全3巻 新潮文庫 文/しは
- 項羽と劉邦の天下をめぐる戦いを描いた作品です。臨場感あふれる展開に一気に読みきってしまうほどです。戦いを通して垣間見える両者の内なる感情も見どころです。中国史が好きになるきっかけとなった本です。
- 小僧の神様
- 志賀直哉 新潮文庫ほか 文/しか
- 今時ハヤリでない志賀直哉です。僕が中等部に入学した4月、教科書にないのに授業で読みました。懐かしさとともにやはりこういうものがよい文章と思うのですが…。
- 白い巨塔
- 山崎豊子 全3巻 新潮文庫 文/やま
- 天才的な外科医財前五郎は、いったい何を求めていたのか? それは、とてもむなしいものではなかったのか? 医学の光と闇の部分を描き、社会に一石を投じた長編小説です。長編ではありますが、簡潔な文体と鋭い描写に引き込まれて、まるで長さを感じさせない作品です。
- スコーレNo.4
- 宮下奈都 光文社 913.6/M30
- 中等部には“心を込めて丁寧に毎日を過ごす”達人の先生がたくさんいらっしゃいます。中学生になりたての不思議系?の女の子が自分の欠点(と受け取りがちなこと)から目をそらさず、こだわり、丹念に考え、自分だけの扉を探し続ける物語です。
- 高丘親王航海記
- 澁澤龍彦 文春文庫 文/しふ
- 中学時代に読んで衝撃を受けた書物ベスト5に入る1冊。人生で数少ない読み直すことがある本です。最近、念願の(親王が開基した)金剛院に行ってきました。
- だれもが子供だったころ
- 内海隆一郎 河出文庫 文/うつ
- 子どもの視点から見た49の短編集です。読んだ後のさわやかさが素敵です。
- つきのふね
- 森絵都 角川文庫 文/もり
- 初めて読んだ森絵都さんの作品が、この一冊でした。心に残る一冊です。うまくいかないとき、傷ついたとき、自分の価値を見出せないとき…そんな時にぜひ手にとってみてください。「この世には、小さくても尊いものがきっとある」そう感じさせてくれる一冊です。
- 定年ゴジラ
- 重松清 講談社文庫 文/しけ
- 重松作品の代表作でドラマにも漫画にもなりました。ごくありふれた家族の心がよく描かれています。重松作品は他のものもお薦めです。
- 西の魔女が死んだ
- 梨木香歩 新潮文庫 文/なし
- どきっとする題名ですが、孫娘と祖母の心の交流をつづった物語です。人間は死んだらどうなるのか…、こんな疑問がよぎることはありませんか?鮮やかなラストが、ちょっとしたよりどころになる“かも”しれません。
- 博士の愛した数式
- 小川洋子 新潮文庫 文/おか
- 事故で新しく記憶をすることができなくなった数学の博士と、その家政婦となった主人公、そして博士に√(ルート)と名づけられた息子が繰り広げる心温まるお話。数学が苦手な私も、この本を通して少しだけ数学の「美しい」世界を垣間見ることができました。
書名に「数式」と入っていても、パスしないで読み始めてみてください。最後まで一気に読み通してしまうことを保証します。
- 船に乗れ!
- 藤谷治 全3巻 ジャイブ 913.6/F11/1~3
- 中高校時代は人生の中でも、最も濃密な時であり、人はその中で一つの事に打ち込み、自分の夢を追い求め、もがき苦しみ、傷つき、人生の基礎ともいうべきものを形成して行く。それは人生における最も輝いた時代であり、挫折と現実を知り最も傷つき悩む時代である。この小説は、一人の音楽家を目指す少年の輝きとせつなさ、喜びと挫折、言葉にはできない想いと不条理を描いた小説である。小説と共に、ここに出て来る音楽も聴いてほしいと思います。
- ポロポロ
- 田中小実昌 中公文庫 文/たな
- 「求めること」をいくつかの角度から考える(知る)きっかけになるはずです。
- 昔、そこに森があった
- 飯田栄彦 理論社 913.6/I5
- とある学園の門から続く樹のトンネルをぬけると、教師も生徒も動物に変身。あなたなら自分や友だちは何に変わると思いますか?あまりの分厚さにひいてしまうかもしれませんが、読み始めたら止まらない、残りページが少なくなっていくのが残念なくらい痛快でテンポのある冒険ファンタジーです。
- 夕鶴
- 木下順二 岩波少年文庫ほか 文/きの
- 民話を戯曲にした有名な作品です。「あんたの言葉がわからない」という「つう」の悲しみを解析してください。
- 路傍の石
- 山本有三 新潮文庫 文/やま
- あつよしの夏 四万十川第一部
- 笹山久三 河出文庫 文/ささ
- 次郎物語 一部・二部
- 下村湖人 新潮文庫ほか 文/しも
- 『あつよしの夏』以外は古い作品です。静かな読書を体験してください。『あつよしの夏』『次郎物語』は1年生に薦めます。いつか全部を読もうと思って下さい。『路傍の石』では昭和の始めの頃のひとりの少年を知ってください。
- 和菓子のアン
- 坂木司 光文社 913.6/S46
- デパ地下の和菓子屋で働き始めた「アン」が、個性的な店員とお客さんとのふれあいを通して成長していきます。和菓子の魅力はもちろんのこと、ちょっとした謎かけが物語のスパイスとなっていて、一気に読み終えてしまうほど面白い本です。
小説(外国)
- あしながおじさん
- ウェブスター 新潮文庫ほか 文/ウエ
- 孤児院育ちのジュディが“あしながおじさん”と出会い、ある約束のもと大学生活を送ることになります。寄宿舎生活や、初めてできた友人との交流、新しい学問を前にいつでも興味津々のジュディの姿はとても生き生きとしていて、新しい生活を始めるというときに読むと勇気がもらえます。
- 怒りの葡萄
- J.スタインベック 全2巻 新潮文庫ほか 文/スタ
- 中学生の時に初めて読み、その後映画や舞台を観る機会が何度かありましたが、その度に、前に原作を読んでいてよかったと思いました。そして、もう一度読み返すたびに、新たな発見がありました。
- O・ヘンリ短編集
- O.ヘンリ 全3巻 新潮文庫ほか 文/ヘン
- 短編集なので、まとまった読書の時間がとれない時でも気楽に読めます。
- おやすみなさいトムさん
- M.マゴリアン 評論社 933/M13
- 戦争中の、日本を舞台にした物語はたくさんあるが、同じ状況下でのイギリスではどのようであったのか、そんな読み方もおもしろいのではないだろうか。
- 草の竪琴
- T.カポーティ 新潮文庫 文/カホ
- 感謝祭の客
- T.カポーティ『誕生日の子どもたち』所収 文藝春秋 933/C23
- 心の在り処(ありど)を訪ねる気持ちがします。
- クロニクル千古の闇
- ミシェル・ペイヴァー 全6巻 評論社 933/P24/1~6
- 父を亡くした少年が相棒のオオカミと精霊の山を探す旅に出ます。紀元前4000年の森の中で生きる彼らは自然と共にあり、逞しいです。読み終えて顔を上げるたび、鳥のさえずりや風の音が語りかける何かを私も理解したい!という衝動に駆られます。
- ジェーン・エア
- C.ブロンテ 全2巻 新潮文庫 文/フロ
- ジェーンの強い信念・慈愛の心に胸を打たれます。人間の内面に焦点をあてており、己の進むべき道を自問するような作品です。
- 静かなドン
- ショーロホフ 『河出世界文学大系』所収 908/S6/86-88
- 静かな読書を体験してください。大作ですので、3年生に薦めます。
- 十二番目の天使
- O.マンディーノ 求龍堂 933/M10
- 元気をくれる本です。
- 白ギツネの谷の物語
- T.マコックレン 全3巻 福武文庫文/マコ
- カモメに飛ぶことを教えた猫
- L.セプルベダ 白水社 943/S1
- 動物が主人公の作品は、不思議と心をまっすぐに読める気がします。“生きているもの”にふれてください。
- シロクマたちのダンス
- U.スタルク 佑学社 949/S
- みなさんの年代の少年が出会ってしまった切実な問題を重苦しくなく書いています。表紙・挿絵は先輩の堀川理万子さん、この絵も雰囲気があって楽しめます。
- ソフィーの世界;哲学者からの不思議な手紙
- ヨースタイン・コルデル 日本放送出版協会 100/G
- 少女ソフィーが不思議な体験をしながら、知らず知らずのうちに哲学の世界に入り込んでいく物語です。難解な各時代の哲学を、著者独特の具体例を通してわかりやすく説明しています。「哲学」は英語で「philosophy(フィロソフィー)」、それは直訳すると「知を愛する」ということ。何かを知りたいと思う人は、誰でも哲学者なのです。
- 大地
- P.バック 全4巻 新潮文庫 文/ハツ
- 転校先の学校で最初に借りた本です。引越しで慌ただしいときに夢中になって読んだ覚えがあります。良い本というのは、その内容とともに読んだときの情景まで思い起こさせるものではないでしょうか。
- 天国からはじまる物語
- G.ゼヴィン 理論社 933/Z2
- 通りを渡ろうとした瞬間に衝撃を受け気を失い、気がつくと天国のような「ドコカ」から嘆き悲しむ家族の様子を傍観している自分。若すぎる死を受け入れられず、新生活にもなじめない主人公リズ。祖母に心配をかけていることがわかっていても、つい足を運ぶのは展望台。そこからなら双眼鏡で親友や家族の“その後のようす”を見られるから。過去に束縛されながらも、やがて新たな1歩をふみ出そうとするリズ。皆さんならきっと“自分がリズだったら”とシンクロしながら読めると思います。
- 時をさまようタック
- N.バビット 評論社 933/B
- とざされた時間のかなた
- L.ダンカン 評論社 933/D10
- 中学生の皆さんでも“これ以上年をとりたくない!時間よ止まれ!”と願うことがあるでしょう。時間の流れをテーマに展開する物語2冊です。『とざされた時間のかなた』は終盤のハラハラ・ドキドキが圧巻、『時をさまようタック』のラストは映画のひとこまのようにきれいな幕切れです。
- トムは真夜中の庭で
- フィリパ・ピアス 岩波少年文庫 文/ヒア
- 真夜中に古時計が“13時”の音を打つ時、トムは素敵な庭を見つけ、ある人と出会います。トムと同じ年の頃、そしてみなさんがおじいさんおばあさんになった時にもう一度読んでみてほしい物語です。
- 白鯨
- H.メルヴィル 全2巻 新潮文庫ほか 文/メル
- 「求めること」をいくつかの角度から考える(知る)きっかけになるはずです。
- フェルマーの鸚鵡はしゃべらない
- ドゥニ・ゲジ 角川書店 953/G
- 数学を題材にしたミステリー小説。 少々厚い本ですが、ついつい読むのを止められなくなります。
- 不思議の国のアリス
- L.キャロル 角川文庫ほか 文/キヤ
- 中学生のうちに読んでおけばよかったなと今思う本の一つです。
- ぼくと1ルピーの神様
- ヴィカス・スワラップ 講談社 933/S32
- クイズ番組に全問正解し、約26億円を手にする青年が、クイズに挑戦した真の理由は何か。不正に違いないと逮捕され、取調べ中の供述から驚くべき「真実」が語られます。
- リトル・トリー
- F.カーター めるくまーる 933/C
- 私たちがふだん気にとめることの少ない自然との関わり合い、自然への想いを小さなネイティブ・アメリカンの少年から学ぶことができる一冊です。ぜひ読んでみてください。
- レ・ミゼラブル
- V.ユーゴー 全5巻 新潮文庫ほか 文/ユコ
- 善とは何か、許しとは何か、そして人間のありかたについて、考えさせられるお話です。『レ・ミゼラブル百六景』(鹿島茂・文春文庫・ラベル文/かし)と並行して読むと、挿絵もともに楽しむことができます。
戦争・平和
- あのころはフリードリヒがいた
- H.P.リヒター 岩波少年文庫 文/リヒ
- 原爆の子
- 長田新 全2巻 岩波文庫 文/おさ
- 中学生の時、読んで心に残った本です。他者のいたみに対して感じる心をもっているかと問われていた気がします。
- アンネの日記
- A.フランク 文春文庫 文/フラ
- 皆さんと同じ年代の少女が、迫り来る戦争の影、命の危険におびえながらも明日を信じて日々のことを日記につづりました。読みごたえがある分、心に残るものも多いと思います。読んでいてザセツしてしまいそうな時、うまく情景が浮かばない時は、『ガイドブック「アンネの日記」を訪ねる』(黒川万千代・新日本出版社・ラベル995/K)を開いてみてください。
- 命こそ宝;沖縄反戦の心
- 阿波根昌鴻 岩波新書 沖縄/岩319/A
- 作者は若いころに沖縄戦を経験し、戦後も米軍の占領下から基地を反対する闘争の先頭に立って、地道に活動してきました。「すべて剣をとる者は剣にて亡ぶ。基地をもつ国は基地で亡び、核を持つ国は核で亡ぶ」という信念で平和の創造を目指し、2002年102歳で生涯を終えるまで、ずっと闘ってきました。その長年の蓄積は伊江島にある反戦平和資料館「ヌチドゥタカラの家」に、今も残されています。3年の沖縄旅行の前に、ぜひ読んでいただきたいと思います。そして、今も残る沖縄基地問題について、理解を深めてほしいと思います。
- 海と毒薬
- 遠藤周作 新潮文庫ほか 文/えん
- 野火
- 大岡昇平 新潮文庫 文/おお
- 日本の戦争責任を考える時に、原爆の被害者というだけではなく、加害者としての立場を少しでも知っていってもらいたいと思います。
- 沖縄のこれから
- 新崎盛暉 ポプラ社 沖縄/219.9/A3
- 基地と戦争の現実から、私たちが何を学び、どのような未来を目ざすべきか、先ず何をしなければならないかを考えさせてくれる本です。沖縄が変われば、日本が変わり、世界が変わります。逆に、日本や世界が変わらなければ沖縄は変われません。
- おやすみなさいトムさん
- M.マゴリアン 評論社 933/M13
- 戦争中の、日本を舞台にした物語はたくさんあるが、同じ状況下でのイギリスではどのようであったのか、そんな読み方もおもしろいのではないだろうか。
- かさをささないシランさん
- 谷川俊太郎+アムネスティ・インターナショナル 理論社 913.6/T26
- 雨の日に傘をささない。ただそれだけの理由で逮捕されてしまったシランさん。自分と違っているからといって相手を尊重することを忘れれば、人は簡単にすれ違ってしまいます。そこには悲しみしか生まれません。
- 黒い雨
- 井伏鱒二 新潮文庫ほか 文/いふ
- 生々しい原爆被害の記述を通して戦争の恐ろしさを知り、平和の価値の大きさを知ってください。
- 島の果て
- 『ちくま文学の森16 もうひとつの話』所収 島尾敏雄 筑摩書房 908/C1/16
- 第二次世界大戦中、沖縄のある島での話。アメリカ軍の戦艦に魚雷艇に乗って突っ込む運命の青年士官と島の少女の美しい恋物語です。
- 白旗の少女
- 比嘉富子 講談社 沖縄/916/H7
- 避難途中姉とはぐれてから行く先々のガマ(天然の防空壕)からは追い出され、日本兵からは切りつけられ一人で何日も戦場を逃げ歩きます。そんな時、ある小さな穴(ガマ)に入ってみると老夫妻だけがいました。おじいさんは白旗の意味を教えます。少女は助かりました。しかし目が不自由で両脚を切断された老夫妻はそのままでした。心打たれる一冊です。
- 戦没農民兵士の手紙~日中戦争・太平洋戦争~
- 岩手県農村文化懇談会編 岩波書店 岩210.7/I
- さまよえる星~パレスチナ戦争~
- ル・クレジオ 新潮社 953/C1
- 本当の戦争の話をしよう~ベトナム戦争~
- ティム・オブライエン 文藝春秋 933/O
- 「戦争」は一度起こしてしまったら終わることができないということをあらためて思います。
- 戦争童話集 凧になったお母さん
- 野坂昭如 日本放送出版協会 913.8/N1
- 昭和20年8月15日をめぐるお話が3つ入っています。“童話”とあるように、わかりやすい言葉づかいで書かれています。内容も、幼い子や明日のある若者が主人公ですので、戦争文学の中では親しみやすいかもしれません。
- 大地の子
- 山崎豊子 全4巻 文春文庫 文/やま
- 主人公は第二次大戦の敗戦で中国に取り残された「日本人戦争孤児」。優しい養父母のもとで有能な技師に成長しながらも、日本人であるために次々と苦難がふりかかります。NHKが中国と共同制作したドラマも原作に忠実で感動的でした。DVD(図書室で借りられます)もあわせてお薦めします。
- 太陽の子
- 灰谷健次郎 新潮文庫 文/はい
- 沖縄を訪れる前に読んでおけばよかったと思った1冊。
- 夏の庭;the friend
- 湯本香樹実 新潮文庫 文/ゆも
- 個性あふれる悪がきトリオの物語です。老人との親交を横軸に、時の流れを縦軸に、物語は軽快に進んでいきます。老人の心に今なお影を落とす戦争の記憶。読み終えた時あなたの心に残るのは、さわやかな読後感だけではないはずです。
- 日本のみなさんやさしさをありがとう;救出された765人の孤児
- 手島悠介 講談社 916/T12
- 80年前、シベリアに何十万ものポーランド人と孤児がいた。ロシアの迫害から救うため、日本は765名の孤児を一時入国させ、ポーランドへ送った。日本での滞在は天国のようだったという。全国から慰問袋も届き、無料の散髪、歯の治療もあった。しかし祖国ポーランドはドイツに占領され、孤児は再び苦しみと悲しみの中で生きなければならなかった。
- 猫は生きている
- 早乙女勝元 田島征三 理論社 913.6/S18
- 東京大空襲の中、人びとは必死に逃げまどい母親はわが子を守ろうとするが、その多くの願いは絶たれてしまう。しかし焼け野原の中にネコは生きていた。子ども向けに書かれた東京大空襲の本。感動の一冊。
- はだしのゲン
- 中沢啓治 全10巻 汐文社 210.7/N6/1~10
- 広島の原爆を体験した者でなければ書けない、生々しい現実。家族の死や後遺症に苦しむ母や兄弟。その中でゲンは強く生きていく。マンガですが推薦します。
- バスラの図書館員
- ジャネット・ウィンター 晶文社 391/W
- 戦火から図書館の本を守ろうとした図書館員の話。イラクで実際にあったお話です。世の中には命より大切なものは存在しないのかもしれませんが、心を豊かにしてくれるものを捨てることを強要する戦争とは、なんと空しいものなのでしょうか。
- ひめゆりの少女;十六歳の戦場
- 宮城喜久子 高文研 916/M20
- 当時16才の著者は、ひめゆり学徒隊として先生・級友と共に野戦病院として使われている壕に向かいました。忌まわしい戦争の中で多くの友だちが死んでいきました。二度と思い出したくないとあまり語ることをしなかった生存者が、1982年ひめゆり平和祈念資料館建設が決定したのを契機に、戦争体験を伝える活動を始めることになりました。著者も証言者として、来館した中高生に、平和の尊さ・命の重さを伝えていらっしゃいます。
- ヒロシマ 壁に残された伝言
- 井上恭介 集英社新書 文/いの
- 3年生で沖縄へゆき、ひめゆりの資料館で遺影に会い、平和の礎で犠牲者の名前を目にする君達へ。その笑顔、その名のすべてに人生があり、思いがあったのです。それをこの本で、この本に紹介された伝言の重みで知って下さい。
- 平和は「退屈」ですか;元ひめゆり学徒と若者たちの五〇〇日
- 下嶋哲朗 岩波書店 沖縄375.3/S
- 戦争について尋ねられた時、「戦争はしてはいけない」「平和は大切だ」こう答えておけば面倒なことは起きません。しかしそれでいいのでしょうか。上辺だけではない平和学習を実行した高校生たちの体験を読めば、もっと違う答えを探したくなるはずです。
- ぼくの見た戦争;2003年イラク
- 高橋邦典 ポプラ社 393/T
- 報道カメラマンの著者がイラク戦争のただ中に飛び込み、カメラを携え、考え続けます。兵士のヘルメットに貼られた家族の写真。門の間から「ここにはなにもない!」と叫ぶ老人。両脚をギブスで固められ、うつろな視線をベッドからなげかける少年。2003年…つい最近です。まずは写真と文章から目をそらさないことから始めてみませんか?
- 娘に語る祖国;『満州駅伝』従軍慰安婦編
- つかこうへい 光文社 914.6/T14
- 劇作家のつかこうへいが当時小学校6年生の娘に語る祖国と従軍慰安婦問題。私たちが住むこの日本という国が、20世紀前半の時代周囲の国々で何をしてきたのかということを分かりやすく語り、考えさせてくれる本です。
- Henry Sugimoto;painting an American experience
- L.M.Small Heyday Books 723/S1
- アメリカ人画家、ヘンリー・スギモトさんは、日系人であるため第二次大戦中は収容所に隔離されていました。その間の経験を絵に描き残しました。テキストは英文ですが絵の強烈な印象がすべてを物語っています。